便秘解消におすすめのお茶!ベスト3&全種紹介

■便秘を解消する!お茶で体の中をすっきりキレイにしよう

何日も便が出なくて、ぽっこりおなかに…便秘は一般的に3日間以上排便がない状態をいいます。そして便秘は、美容の大敵!!便秘は、おなかの不快感だけでなく、肥満やむくみ、肌荒れなどさまざまな症状につながってきます。便秘の原因の多くは、食生活や生活習慣にあり、何らかのかたちで大腸の機能が妨げられることで起こります。健康茶の成分には食物繊維やカリウムなどのペクチンなど、腸の働きを整えたり、腸の活動を促す効果のあるものがあります。自分に合ったお茶を上手に取り入れて、毎日続けて飲めば、体の巡りが良くなり、スッキリ&綺麗を取り戻せるはずです

■便秘解消に効果あり!おすすめのお茶 ベスト3

1位 桑茶

◎特徴:

桑は中国や日本に生育するクワ科の落葉高木です。絹を作り出す、蚕の飼料として有名ですね。最近では、栄養価の高さも注目され、お茶としての需要も伸びています。味は香ばしく、ほのかな甘みがあります。

◎便秘解消への有効成分:

食物繊維、DNJ(1-デオキシノジリマイシン)

◎有効成分の作用:

桑の葉茶に豊富に含まれる食物繊維は、不溶性繊維が45%可溶性繊維が8%を占めるとされ、ゴボウに匹敵するレベルです。食物繊維は、腸の運動を促して、腸内環境を改善し、便秘を解消してくれます。
また、桑の葉特有の成分、DNJ(1-デオキシノジリマイシン)は小腸におけるニ糖類の吸収を抑制する作用を持ち、吸収されない糖が大腸に運ばれることで、腸内フローラの餌となります。これにより腸内環境が改善されて、自然と便通が良くなる効果を持っています。

◎研究データ:

桑葉は便秘を改善する、健常者50名(男性15名、女性35名、BMI21.3)を対象として桑葉及びプラセボ(偽薬)を、食前又は食後に1.8g、1日3回(5.4g)、それぞれ4週間摂取させました。
この結果、桑葉はプラセボと比較して有意に排便回数を増加させる事が分かりました。
(出典:フレスコ内の資料より引用、出典要確認)

2位 アロエ茶

◎特徴:

アロエに約300種類がありますが、お茶に利用されるのはキダチアロエという種類です。各種ビタミンやミネラルなどのさまざまな有効成分を含んでいます。

◎便秘解消への有効成分:

アロイン、アロエエモジン

◎有効成分の作用:

アロエ特有のアロインやアロエエモジンの働きによって胃腸の活動を促進し、便秘を解消する作用があります。

◎研究データ:

実験用ラットをキダチアロエ葉の粉末を経口投与する10匹と、対照群(投与なし)の10匹に分け、投与後20時間以内の瀉下効果を観察。投与群のいずれのラットも4-6時間後に顕著な瀉下効果を呈しました。

(出典:石井 康子, 谷澤 久之, 池本 長司, 滝野 吉雄「アロエに関する研究(第1報)下剤効果について」YAKUGAKU ZASSHI 101 巻 (1981) 3 号)
※文献・図解参考

3位 稲茶

◎特徴:

稲茶とは、籾つきの玄米を焙煎し、お茶にしたもの。通常、玄米とは籾がらを除去して精白していないお米。玄米茶と呼ばれるものは、お茶の葉から作られた番茶・煎茶に、炒った玄米をほぼ同量で加えたものです。それに対し、稲茶は栄養素の高い籾もそのままで、より稲そのままに近い状態のものを煎じてお茶にしています。

◎便秘解消への有効成分:

食物繊維

◎有効成分の作用:

食物繊維は、腸の運動を促して、腸内環境を改善し、便秘を解消してくれます。食物繊維は100g中23.5で、ごぼうに含まれる食物繊維の約4倍。

◎研究データ:

・稲茶の原料となる焙煎した籾付き玄米に含まれる栄養成分のうち、食物繊維は100g中23.5で、ごぼうに含まれる食物繊維の約4倍。また、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の両方を含んでいます。
(出典:要確認)

・快適な便通を促すには「適量の食物繊維を摂取すること」が必要です。
水溶性食物繊維は、水に溶けやすい食物繊維で、腸内環境を整え、軟便形成を促す作用があります。不溶性食物繊維は、水に溶けず、水分を吸収して膨らむ食物繊維で、便のかさを増し、便通を整える作用、また有害物質を吸着し、排泄を促す作用があります。
(出典:国立がん研究センター「下痢・便秘がある方のお食事」2017年11月22日)

■便秘解消に効果のあるその他のお茶

ハブ茶
ハブ茶の主成分であるアントラキノン誘導体は、実際に下剤としてよく用いられている成分で、大腸の動きを促進して便の排泄を促す効果があります。ハブ茶は通常の便秘薬より刺激が穏やかなため、胃腸への負担や中毒性が少なく、安心して飲みやすいのお茶であるのも利点です。

ゴボウ茶
ゴボウ茶に使用する根には水溶性食物繊維のイヌリンや不溶性食物繊維のヘミセルロース、リグニンなど複数の食物繊維が含まれており、これらには腸のぜんどう運動を促して、便秘を解消させる効果があります。毎日ゴボウを食べるのは難しくても、お茶なら続けられそうですね。

菊芋茶
菊芋は生姜に似た根をしたキク科の植物。良質な食物繊維であるイヌリンを多く含むのが特徴。イヌリンは腸内で分解されフルクトオリゴ糖となり、腸内善玉菌を増やす効果があります。腸内善玉菌が増えることで、便秘を解消するのに役立ってくれるお茶です。

ドクダミ茶
ドクダミ茶は老廃物などの毒素を外に出すという作用や、腸の緊張を取り除くマグネシウムが豊富に含まれていることにより便秘を解消します。ドクダミ茶を便秘解消として用いる場合には、就寝前の服用が効果的です。排便作用だけでなく利尿作用もあるため、デトックスには最適なお茶です。

シモン茶
シモン芋は南米ブラジル原産の植物で別名「白さつまいも」と呼ばれています。シモン茶には大量の食物繊維が含まれており、便秘解消に非常に効果的。さらにヤラピンという腸の動きを活発にする成分が含まれています。お茶なので水分もプラスして、トリプルケアで便秘を強力に解消してくれるのです。

カリン茶
乾燥させたカリンの実を煮出した甘酸っぱいお茶。カリン茶にはペクチンという食物繊維が含まれているので、腸内の乳酸菌が増殖して腸内環境が改善するので便秘解消に役立ちます。特に就寝前に摂取するようにすると、より効果的です。

アシタバ茶
アシタバは「葉を摘んでも明日には新しい葉が生える」と言われるほど生命力の強い植物。そのアシタバのお茶には豊富な食物繊維が含まれているので、便秘解消効果を期待することができます。食事のバランスが悪く食物繊維の摂取量が足りないという方の便秘解消におすすめです。

ドクダミ茶
薬効が多いため「十薬」とも呼ばれるドクダミ。その一つに便秘解消もあります。お茶の成分には、腸の緊張を取り除くマグネシウムが豊富に含まれていることにより排便を促してくれます。ただし、腸壁を刺激するという作用があるので、人によっては腹痛を感じることがあるので注意が必要です。

ヤーコン茶
ヤーコンは南米アンデス山脈地方原産のキク科の植物。その葉には便秘解消に役立つ食物繊維が豊富な他、フラクトオリゴ糖が豊富に含まれ、おなかの環境を良好に保つ効果があります。慣れないうちは、お茶を過剰に飲むと、おなかががゆるくなりすぎる場合がありますので、最初は飲む量を加減してください。

アカメガシワ茶
アカメガシワは古くから日本や中国にて生薬として用いられてきた木で、その樹皮は胃腸薬の原料にも利用されています。アカメガシワに含まれるぺルゲニンには腸の筋肉に直接作用する成分で、緊張や弛緩などを改善し、腸の運動を正常にします。便秘や下痢など胃腸の不調を改善してくれるお茶です。

キャンドルブッシュ
キャンドルブッシュは、中南米や東南アジアでは、古くから民間療法で利用されてきました。キャンドルブッシュには含まれるセンノシドは下剤としても使われる成分。お茶であっても強力な緩下作用を持ちますが、長期間飲み過ぎると副作用が出ることにも報告されているので、量を加減して利用しましょう。

カモミール
ハーブの中でも有名なカモミール。カモミールに含まれるアズレン誘導体という成分が、胃の粘膜を修復して丈夫にし、消化機能を正常な状態に整えてくれます。そのため、消化機能が改善し、便秘を解消することにつながります。

ハイビスカス
ハイビスカスティーの中には有機酸と呼ばれる酸が含まれており、これが腸内の刺激に一役買い、腸内環境改善にも役に立ちます。さらに、またハイビスカスティーの中にはペクチンと呼ばれる水溶性の食物繊維が溶け込んでおり、大腸のぜん動運動を促進させるため、二重の意味で便秘に効果的なお茶です。

フェンネル
和名でウイキョウと呼ばれているフェンネルは、ヨーロッパでは料理や薬として広く使われているハーブ。フェンネルは、便秘解消効果で知られるハーブで、消化を助け、胃腸に溜まったガスを外に排出する働きがあります。便秘、お腹が張っているときなどに効果的といわれているお茶です。

ローズヒップ
ローズヒップはバラの花が咲いた後につく実(偽果)のこと。ローズヒップに含まれるペクチンやフラボノイドといった成分には緩下作用や利尿作用があり、お通じをよくしてくれます。他のハーブとも相性が良く、同じく緩下効果のあるハイビスカスティーと合わせて飲むのもおすすめのお茶です。

レモングラス
レモングラスは稲やススキによく似た草で、その葉からはレモンのようなシトラス系の香りがします。このレモングラスのお茶には、消化を促進する作用があり、便秘解消むきのお茶です。便秘はもちろん、胃腸の調子が良くないときにも効くので、食前・食後に飲むと良いでしょう。