アンチエイジングにおすすめのお茶!ベスト3&全種紹介

■お茶でアンチエイジング!からだの老化を防ぐ抗酸化作用 8

アンチエイジングとは、からだを老化させず、できるだけ若い状態でいること。身体の機能的な衰えをできるだけ小さくすることで、若々しくいたいものですよね。実は、老化の象徴ともいえるシミやしわ、がんや糖尿病などの生活習慣病、その主な原因は「活性酸素」と言われています。それは活性酸素が細胞を酸化させて、からだの老化を引き起こすから。老化を止めるためには、活性酸素を取り除き、酸化を防ぐことが必要です。
実はお茶のなかには、酸化を防ぐ「抗酸化作用」を持つ成分が入ったものが多くあります。毎日の習慣のなかで、抗酸化作用を持つお茶を飲み続けることで、からだの中から若々しさをつくることができます。
ここではそうした抗酸化作用を持つ、アンチエイジングにおすすめのお茶をご紹介していきます。

■アンチエイジングに効果あり!おすすめのお茶 ベスト3

1位 ルイボスティー

◎特徴

日本でも有名なルイボスティー。ルイボスは南アフリカのセダルバーグ山脈地方の高地のみに自生する針葉樹。昼夜の気温差30℃以上ある過酷な環境に耐えて育ちます。その葉から作られるお茶は、現地で「不老長寿のお茶」と言われています。

◎ダイエットへの有効成分:

SOD様物質、ケルセチン

◎有効成分の作用:

ルイボスの抗酸化成分は、緑茶の1.5倍あると言われています。なかでもフラボノイドの一種で、スーパーオキサイド・ディスムターゼ、略してSOD様物質と呼ばれる成分は、強い抗酸化作用を持ち、活性酸素を除去し、細胞を若々しく保つので、アンチエイジングに最適です。また、ケルセチンも活性酸素を除去する作用があり、SODとの相乗効果を発揮します。

◎研究データ:

ルイボスティーの抗酸化性
沸騰させた蒸留水100mlにルイボスティー茶葉0.3gを入れ、
所定の時間設定で浸出させたルイボスティー熱水浸出液。
これをリノール酸モデル系を用いて、抗酸化性を検討したところ、
5分間以上の浸出で抗酸化性を示し、
特に15分間以上の浸出で強い抗酸化性を示しました。
そのため、一般的に家庭でルイボスティーを作る方法で、
十分に抗酸化性が発揮されることが分かりました。

(出典:Nippon Shokuhin Kagaku Kogaku Kaishi Vol. 46, No. 12,
779~785 (1999)〔 報 文 〕779
「ルイボスティー(Aspalathus linearis)の抗酸化性」人見英里・田村聡美

※文献・図解参考

2位 杜仲茶

◎特徴:

杜仲は中国では4千年以上も前から生薬として利用されてきた落葉高木です。日本では現在、主に薬用として栽培されています。お茶は杜仲の葉から作られ、少し苦みのある味が特徴です。

◎アンチエイジングへの有効成分:

ゲニポシド酸

◎有効成分の作用:

杜仲の葉は、ちぎるとネバネバした液体が出ます。この杜仲葉の液体に含まれるゲニポシド酸には強い抗酸化力があり、活性酸素を除去して、からだの老化を防ぐアンチエイジング効果があります。

◎研究データ:

杜仲茶の試料は、焙煎後の茶葉、焙煎前の茶葉、熱水進出後の乾燥茶葉(茶殻)をそれぞれ用意。実際に飲む際の杜仲茶に近い形で、浸出液を調製し、ケミルミネッセンス法によるAAPHラジカル消去能にて評価しました。
結果、焙煎の有無にかかわらず杜仲茶の浸出液は、高い抗酸活性を示しました。また、濃度が濃いほど高い活性を示しました。
(出典:「杜仲茶の抗酸化性」2008 人見英里ほか)
※文献・図解参考

3位 マテ茶

◎特徴:

南アメリカで愛飲されているマテ茶は、非常に栄養価が高く、現地では「飲むサラダ」として呼ばれているほど。マテの木の葉と枝を乾燥させた茶葉から作られてこのお茶は、甘みと苦みのある独特の味です。

◎アンチエイジングへの有効成分:

フラボノイド

◎有効成分の作用:

ポリフェノールの一種であるフラボノイドは、強い抗酸化作用を持ち、活性酸素を除去して、老化を防ぐ、アンチエイジング効果があります。

◎研究データ:

マテ茶の抗酸化活性について
マテ茶の茶葉10gを80℃、20℃の水で10分間抽出し、試料溶液とした。この溶液を、Folin-Denis法でポリフェノール量の測定を、ラジカル消去能をDPPH法で測定し抗酸化活性を測定をしました。その結果、ポリフェノール量および抗酸化活性においてマテ茶が緑茶や烏龍茶よりも高い数値を示しました。そして、抽出温度が高いほどポリフェノール量や抗酸化活性は高い値を示した。また、ポリフェノール量が多いほど高い抗酸化活性を示したことから、マテ茶の抗酸化活性はポリフェノールが主体であると考えられます。
(出典:片山佳子、上野慎太郎(東京聖栄大)「マテ茶の抗酸化活性について」日本調理科学会、2015)
※文献参考https://www.jstage.jst.go.jp/article/ajscs/27/0/27_147/_pdf/-char/ja

サンパウロ大学のMatsumotoらは、マテ茶を飲んだ健康な若い女性の血液中のグルタチオンペルオキシダーゼ、スーパーオキシドジスムターゼおよびカタラーゼなどの活性酸素消去系酵素の発現が上昇することを見出している8)。
(出典:Matsumoto R. L., Bastos H. M., Effect of Mate Tea (Ilex paraguariensis) ingestion on mRNS expression of antioxidant enzymes, lipid peroxidation and total antioxidant status in healthy young women, J. Agric. Food. Chem., vol 57, 1775-1780 (2009))
※文献・図解参考

■アンチエイジングに効果のあるその他のお茶

モリンガ茶
主にインドやネパールに自生するモリンガは「奇跡の植物」と呼ばれるほど幅広い効能があることで有名です。その葉を粉砕して作られるモリンガのお茶には、ポリフェノール、ケルセチン、クロロゲン酸、ビタミンCなどの抗酸化物質が豊富に含まれていて、アンチエイジングに強力な効果を発揮してくれます。

ナタマメ茶
漢方薬としても知られているナタマメは、東南アジア原産のマメ科の植物。抗酸化物質SODを多く含んでおり、アンチエイジングに効果的です。良質なたんぱく質、ビタミン、ミネラルも豊富なため、健康で若々しくいたい人におすすめのお茶です。

小豆茶
餡やおしるこ以外にも、お茶として飲まれる小豆。小豆茶は麦茶の味と香りによく似ており、豊富に含まれるポリフェノールが細胞の老化を防ぎ、アンチエイジングに高い効能があることが知られています。また、サポニンも同様に抗酸化作用を持ち、ダブルで効果的です。

ウコン茶
ウコンと言えば二日酔い対策や肝臓への効能が有名ですが、その有効成分がクルクミンです。このクルクミンは、腸管を通るときにテトラヒドラクルクミンという物質に変わり、これが血中で強い抗酸化作用を示すことが分かっています。漢方としてだけではなく、実はアンチエイジングにも効果的なのです。

カバノアナタケ茶
カバノアナタケは、白樺の木に生えるキノコの一種で、ミネラルや多糖類を豊富に含む白樺の樹液を凝縮して育ちます。カバノアナタケには抗酸化作用の強いSODが多量に含まれ、からだの衰えを防ぐアンチエイジングに効果を発揮します。

サラシア茶
サラシア茶は、インドに自生するニシキギ科の樹木、サラシアオブロンガの地下部(根)を使用したお茶です。血糖値を下げる効果で有名なお茶ですが、抗酸化作用として強力なエピカテキンガレートも含有しており、アンチエイジングに興味がある方にも適したお茶です。

タマネギ茶
たまねぎ茶は数千種類あるポリフェノールの中でも抗酸化作用が高い「ケルセチン」を多く含んでいます。また、たまねぎ茶で使われる皮の部分には、白い可食部分の約30倍ものケルセチンが含まれているます。そのためたまねぎを食すよりも、アンチエイジングへの効果が高く、注目のお茶です。

紅花茶
紅花茶は甘酸っぱい味とリンゴのような爽やかな香りの女性向きのお茶。抗酸化作用のあるビタミンEが豊富で、若返り・更年期障害軽減などに作用します。他にもフラボノイド類のひとつであるサフロミンが老化を抑制するため、肌や体を若々しく保つことができるので、アンチエイジングにぴったりです。

タラの葉茶
タラの葉茶の原料であるタラの木は日本各地に自生する低木。食用では「タラの芽」が有名です。タラの葉には、強力な抗酸化作用のあるポリフェノールとサポニンが含まれており、相乗効果でアンチエイジングに有効です。実際にマウスを使った試験でも老化を防ぐ酵素が増加したという結果が出ています。

アフリカツバキ茶
アフリカツバキは、アフリカ西部に自生するツバキの仲間。現地ではでは“聖なるお茶”と呼ばれるほど貴重なお茶です。アフリカツバキに含まれるテアフラビンは、抗酸化作用の代表格ポリフェノールの一種で赤ワインの約130倍もあります。SODも豊富に含み、アンチエイジングにはぴったりのお茶です。

クミスクチン茶
クミスクチンはシソ科の低木多年。日本では主に沖縄で愛飲されており、ウコンやグアバに並んで、沖縄三大薬草と呼ばれています。ポリフェノールの一種であるロズマリン酸を含んでおり、肌の不要な皮脂を抑える美肌効果のほか、強い抗酸化作用でアンチエイジングに期待できるお茶です。

玄米茶
玄米茶は、緑茶の茶葉(番茶もしくは煎茶)を加熱したものと、炒った玄米を約半々で混ぜたもの。
玄米茶はポリフェノールの一種であるタンニンを多く含むお茶です。タンニンは抗酸化作用の強い物質として知られており、アンチエイジングに効果的です。

イチョウ葉茶
ヨーロッパでは医療用の薬としても広く認められているイチョウの葉。イチョウの葉に含まれるフラボノイドには優れた抗酸化作用があり、活性酸素を除去してくれます。また脳を活性化し、記憶力の低下を防ぐことから、ダブルでアンチエイジングにおすすめのお茶です。

ローズマリー
ハンガリーの王妃を若返らせたという伝説が残っているローズマリー。古くから「若返りのハーブ」として知られています。それはローズマリーに含まれるロスマリン酸という抗酸化成分によるもの。ヨーロッパではアンチエイジングの優れているとお墨付きのハーブです。

ローズヒップ
ローズヒップはバラの花が咲いた後につく実(偽果)から作られるお茶。ローズヒップに含まれるアントシアニンが抗酸化作用を持ち、老化を防いでくれるだけでなく、豊富なビタミンCで美肌づくりを助けてくれることから、いつまでも若々しく美しくいたい人におすすめのお茶です。

クローブ
クローブには強い鎮痛と抗菌の効果があり、歯痛や歯肉炎を鎮めてくれることで有名ですが、実はクローブに含まれるオイゲノールは抗酸化作用に優れ、老化を防止してくれる作用もあります。調味料としてはもちろん、スパイシーなお茶としても、アンチエイジングに期待できるのが魅力です。

クランベリー
クランベリーに大量に含まれるアントシアニンは優れた抗酸化作用を発揮します。さらにビタミンCによるコラーゲンの生成促進作用と併せ、美容に効果的。なお、甘味料の多いクランベリージュースよりも、クランベリーティーの方アンチエイジングにも効果があるので、おすすめです。