美容・美肌におすすめのお茶!ベスト3&全種紹介

●美容に効くお茶習慣でからだの内側から美しく

女性の美しさのもととなるのは、美しい肌。けれど、人は年を重ねるごとに肌も衰えていくもの。シミ、しわ、たるみなどお肌の悩みは尽きませんが、肌の不調には体の外側からだけではなく、内側からのサポートも大切です。美しいお肌を生み出すのは、健康なからだ。お茶のなかには、女性ホルモンの分泌を助けたり、コラーゲンの生成を促す成分が豊富に含まれているものがあることをご存知ですか?そうしたお茶を毎日習慣的に飲みつづけると、ゆっくりと、けれど確実に美肌に近づくことができます。しかもお茶なら、化粧品よりもコスパが良いというのも魅力。いつも飲んでいるお茶やジュースと入れ替えて、毎日飲むだけで、美しくなれるんだから嬉しいですね。
ここでは美容・美肌に効果あり!と各種研究で証明されている、効果の高いお茶を紹介していきます。
美容のためのお茶習慣、始めてみませんか?

●美容・美肌に効果あり!おすすめのお茶 ベスト3

1位 稲茶

特徴:

稲茶とは、籾つきの玄米を焙煎し、お茶にしたもの。通常、玄米とは籾がらを除去して精白していないお米。玄米茶と呼ばれるものは、お茶の葉から作られた番茶・煎茶に、炒った玄米をほぼ同量で加えたもの。それに対し、稲茶は栄養素の高い籾もそのままで、より稲そのままに近い状態のものを煎じてお茶にしています。

美容・美肌への有効成分:

ケイ素

有効成分の作用:

稲、それも特に籾の部分に多く含まれているケイ素は、お肌のハリと弾力をつけるために必須のコラーゲン、それも特に重要なコラーゲンタイプ1の生成を促します。さらに稲に含まれるケイ素は体内での吸収率が非常に高く、他の食材の平均に比べて倍以上になります。加齢とともに体内のコラーゲン量は低下し、お肌のシワやたるみなど老化現象を引き起こす原因となっています。ケイ素を摂取することで、老化を防ぎ、ハリや弾力のあるお肌を取り戻すことが期待できます。

臨床試験のデータ:

1)ケイ素はコラーゲンタイプ1の合成を促進Reffitらによる研究では、骨芽細胞を用いた実験で、骨芽細胞の培養液のケイ素濃度が10、20μmol/lのとき、コラーゲンタイプ1の合成量が約70%増加しました。
※コラーゲンタイプ1は繊維製コラーゲンで、皮膚の真皮に最も多く含まれるコラーゲンで、肌の土台を支え、肌の弾力やハリを生み出す役割を持ちます。

(出典:Reffitt DM, OgstonN, jugdaohsinghR, Cheung HF, Evans BA, ThommpsonRP, Powell JJ, Hampson GN: Orthosilicicacid simulates collagen type 1 synthesis and osteoblastic differentiation in human obsteoblast-like cells in vitro. Bone32: 127-135.2003)
2)稲に含まれるケイ素は溶けやすく、体内で吸収されやすい種種の食物のケイ素摂取量と尿中に含まれるケイ素の量を調査したところ、米や玄米に含まれるケイ素は、他の食物と比べて、可溶化性(胃酸で溶ける度合)が高く、体内で吸収されやすいということが分かりました。

(出典:「農産物ミネラルと人の健康」
biomed Res Trace Elements 20(4)263-273,2009
渡辺和彦 兵庫県立農業大学校・東京農業大学)

2位 ハトムギ茶

特徴:

ハトムギは「穀物の王様」と呼ばれ、タンパク質を多く含み、ビタミンB1、B2が白米の2~3倍もあるのが特徴。昔から「肌をなめらかにする」と言われており、イボ治療の民間薬としても有名です。

美容・美肌への有効成分:

コイクセラノイド、ビタミンB1・B2

有効成分の作用:

ハトムギに含まれているコイクセラノイドという成分には、吹き出物などの腫瘍を抑制する効果や、お肌の角質層の代謝を高める作用があり、シミやそばかすを防いで、美肌に効果的。さらにハトムギ特有の成分で構成されたタンパク質や、多量に含まれるビタミンB1・B2が、体内の水分や血液の流れを活発化して、新陳代謝が促進され、コイクセラノイドとの相乗効果が期待できます。

臨床試験のデータ:

「ハトムギ」の種子全体から抽出したエキス 1000 mg が含まれる顆粒タイプの食品を、10名の男女に1日1回8週間継続摂取した時の肌への効果を検証。肌の透明感を科学的に解析するために、食品摂取前後において、肌のキメ評価、角層剥離状態および頬部位の透明度の評価を行い、総合的に肌の透明感を評価しました。
結果、摂取4週間でキメ形状のスコアは有意に良くなり、角層剥離状態は有意に改善、画像でも角層のターンオーバーが改善されたことが分かりました。肌の透明度は、肌に一定の光を入射した際に肌内部から反射する光の総量で評価。摂取4週間で変化が見られ、摂取8週間で、肌内部反射光が有意に増加しました。結果、ハトムギ抽出物は透明感のある美肌への効果に寄与すること明らかとなりました。

図.頬部位の肌内反射光の総量
【反射光の総量が多いと肌の透明度は高い】

(出典:株式会社コーセー 第20回日本補完代替医療学会学術集会(2017年12月3日))
※文献・図解参考http://www.kose.co.jp/company/ja/content/uploads/2018/05/20180515.pdf

3位 ローズヒップティー

◎特徴:

ローズヒップは薔薇の花が咲いた後につく、実(正確には偽果)のことで、ヨーロッパでは古くから薬効が高いことが知られ、ハーブティーとして愛飲されてきました。

◎美容・美肌への有効成分:

ビタミンC、バイオフラボノイド

◎有効成分の作用:

「ビタミンCの爆弾」と言われるほど、多量のビタミンCを含有するローズヒップ。さらに通常のビタミンCは、熱に弱く、お茶にする工程で失われてしまう性質ですが、ローズヒップは別。同じく含まれているバイオフラボノイドのおかげで、熱を加えても、ビタミンCが壊れにくいのです。
こうした多量のビタミンCは、メラニンの生成を抑える作用や皮膚の収れん作用があるので、シミを出来にくくしたり、毛穴を引き締めたりする効果が高いとされます。

◎臨床試験のデータ:

ローズヒップのビタミンC含有量は100gあたり429㎎

ビタミンC含有量
ローズヒップ 426mg
レモン 100mg
キウイ 69㎎
グアバ 220g

(出典:National Nutrient Database for Standard Reference Legacy Release
Basic Report: 35203, Rose Hips, wild (Northern Plains Indians)
および 日本食品標準成分表2015年版(七訂)より)

コラーゲンの生成とビタミンC(ビタミン 1991 年 65 巻 7 号 p. 359-363 西川 善之)
生体内のビタミンC欠乏状態では、体内コラーゲン線維は 分解されHyproとなり、本物質の尿排泄量が増加する。従 ってC欠乏を防ぐことにより、コラーゲン線維が安定に保たれる、などの作用を有することが見出されてきた。
ビタミンCは肌の真皮細胞の線維芽細胞が活発に働く手助けをして、コラーゲンなど肌のハリやうるおいに必要な成分を生成するという研究報告がされています。

■美容・美肌に効果のあるその他のお茶種

ザクロ茶
ザクロ茶は、ザクロの実や種、樹皮や根皮を乾燥させたものから作られるお茶。最近では特に、種子に含まれるエストラジオールという成分が女性ホルモンに働きかけ、ストレスを緩和して肌への悪影響を減らすほか、エストロンという成分がコラーゲンの生成を補助するので、美肌への相乗効果があります。

ゆず茶
ゆずにはレモンの3倍のビタミンCが含まれています。ビタミンCは抗酸化作用を持ち、肌の若さを保ち、コラーゲンの生成も助けます。さらにお肌に良いとされるビタミンEやフラボノイドも含まれているため、美容効果に期待できます。

黒豆茶
黒豆には強い抗酸化作用を持つアントシアニンが豊富に含まれており、老化現象を引き起こす活性酸素を除去するだけでなく、皮膚のコラーゲン量を保ち、シミやシワを作る活性酸素を減らす働きをしてくれます。そのため、黒豆茶もまた美肌効果を期待できます。。

小豆茶

小豆茶には、抗酸化作用のあるポリフェノールが多く含まれているため、肌の衰えを防ぎます。また野菜などに含まれるポリフェノールは、調理の過程でほとんどが失われてしまいますが、小豆を煮出してお茶、小豆茶は、ポリフェノールが無駄に流れ出すことなく、摂取できるのが特徴です。

ゴーヤ茶
ゴーヤには美肌・美白効果のあるビタミンCが豊富に含まれています。ゴーヤ茶を飲み続けることで、肌の調子を整える効果や美白効果が期待できます。ゴーヤは夏野菜のため、夏の日焼け対策には持って来いのお茶と言えるでしょう。

ソバ茶
ソバ茶には肌や粘膜の老化を防ぎ美肌効果がある、ビタミンB群が豊富に含まれています。また、韃靼そばから作られたソバ茶は、、メラニン色素の生成を抑える働きがあるシス・ウンベル酸を含みシスウンベル酸が含まれるため、美白・美肌を保つのに役立ちます。

ヤーコン茶
ヤーコンは南米アンデス山脈地方原産のキク科の植物。ヤーコンの葉からとるこのお茶には、ビタミンA・B群・Cを始め、茶カテキン、テルペン、フラボノイドなど、肌を美しくすべすべにするのに有効な成分が多く含まれています。

シジュウム茶
シジュウムは南アメリカの熱帯地方を原産とする植物。シジュウムのお茶にはシミの原因となるメラニン色素の生成に働きかける酵素「チロシナーゼ」を阻害する作用があると言われています。美白を意識したい方にはおすすめのお茶です。

しそ茶
しその葉から作られるしそ茶には、粘膜や皮膚を保護するβカロチンと、美肌に効果的で人の体内で自然生成できない必須脂肪酸、αリノレン酸が含まれているため、美しい肌を保ちたい人に効果的です。

柿の葉茶
柿の葉から摂れるこのお茶には、美白美肌に効果的なビタミンCがレモンの約10~20倍もの含まれていいると言われています。さらに、そのビタミンCは「プロビタミンC」と呼ばれる熱に強いもの。お茶にしても壊れてしまわないので、効果的に摂取することができます。

マテ茶
南米の人々が日常的に飲んでいるお茶、マテ茶は、現地で「飲むサラダ」と呼ばれるほどにビタミンやミネラルを豊富に含んでいます。美白によいビタミンC、肌の老化を防ぐビタミンB群などが肌の調子を整えて、美肌を作ってくれます。

オリーブティー
オリーブの葉から作られるこのお茶には、ポリフェノールの一種であるオレウロペインが豊富に含まれています。オレウロペインは高い抗酸化力を持ち、アンチエイジングの作用で肌を美しく保つほか、肌のうるおいに欠かせない体内のコラーゲン生成をサポートする作用を持っています。

クミスクチン茶
クミスクチンは中国南部、インド、東南アジアに分布するシソ科の低木多年草です。クミスクチンのお茶に含まれるロズマリン酸はポリフェノールの一種で、糖分や脂肪分の吸収を抑制し、お肌の皮脂によるテカりを抑えることができます。

ギンネム茶
ギンネムは熱帯地方に生息する、マメ科の植物。その葉や種子から作られるギンネム茶は、たんぱく質が豊富。また、皮膚細胞であるコラーゲン形成を促す酵素が含まれているため、タンパク質と組み合わさることにより、肌のハリを保ち、乾燥やシワ、くすみを防ぐ効果が期待できます。

グアバ茶
グアバジュースでも有名なグアバのお茶は、グアバの葉から作られるお茶です。葉に含まれる成分に、ビタミンC・ビタミンAと、抗酸化力のあるケルセチンが相乗効果を発揮して、お肌のメラニン色素の生成を抑制する働きをします。美肌づくりに効果的なおあ茶です。

ハイビスカス
ハーブの分野では有名なハイビスカスティー。食用の花の咢から作られるお茶で、ほのかな酸味があります。豊富に含まれているビタミンCは、メラニン色素の抑制やコラーゲンの生成、皮膚の代謝促進などの作用を持つため、続けて飲むことで美肌効果を期待できます。

ローズレッド
ローズヒップがバラの実から作るお茶であるのに対して、ローズレッドはバラの花から作られる、香り高いお茶です。ローズヒップ程ではないものの、ビタミンCやポリフェノールを豊富に含んでおり、弾力のある美しい肌を保たせるのに有効です。

ヒース
ヒースは主にヨーロッパの高地に生育する低木で、夏に咲かせる小さなピンクの花をハーブティーとして利用します。ヒースにはシミやそばかすの原因となるメラニンの生成を阻害する、アルブチンという成分が豊富に含まれており、美白効果が期待できます。

ウワウルシ
北半球を原産とするツツジ科の常緑低木、ウワウルシ(和名はクマコケモモ)の葉から作られるお茶。ウワウルシの葉にはヒドロキノン誘導体に、アルブチンという成分が含まれており、メラニン色素の生成を防ぐため、肌を美白にするハーブとして注目を浴びています。