ダイエットにおすすめのお茶!ベスト3&全種紹介

ダイエットするなら「毎日のお茶習慣」!

ダイエットの王道は、規則正しくバランスの良い食生活と、適度にからだを動かす運動。そうと分かっていても、なかなか習慣づけるのは難しいですよね。美しくきれいに痩せたい、でもなかなか大変…と感じている人も多いはず。
そこでおすすめしたいのが、お茶のダイエット!さまざまな植物を原料とする、「健康茶」と呼ばれるお茶のなかには、体にたまった脂肪を分解して外に出すもの、糖分の吸収をおさえるものなど、ダイエットにぴったりの有効成分が含まれているものがあります。お茶なら、毎日頑張らなくても、自然と続けやすいから、無理なくダイエットしたい人にはぴったり。
ここではダイエットに効果あり!と各種研究で証明されている、効果の高いお茶を紹介していきます。

ダイエットに効果あり!おすすめのお茶 ベスト3

1位 杜仲茶

特徴:

杜仲は中国では4千年以上も前から生薬として利用されてきた落葉高木です。日本では現在、主に薬用として栽培されています。お茶は杜仲の葉から作られ、少し苦みのある味が特徴です。

ダイエットへの有効成分:

ゲニポシド酸 、アスペルロシド

有効成分の作用:

ゲニポシド酸は肝臓の働きを活発にすることで、脂肪分解酵素リパーゼを充分に分泌させます。すると脂肪やコレステロールが素早く分解され、脂質が体内に吸収されるのを防いでくれます。また、アスペルロシドは小腸で胆汁酸の分泌量を増やします。胆汁酸は肝臓や褐色脂肪細胞など脂肪を燃やしやすい細胞に働きかけて、脂肪の代謝を活発にする作用があります。

臨床試験のデータ:

内臓脂肪100㎠以上の人を杜仲葉エキス配合食品グループ(15名)と無配合食品グループ (12名)とに分けて、それぞれの食品を2ケ月間摂取してもらい、体重と内臓脂肪断面積の変化を測定。杜仲葉グループは、杜仲葉6gを煮出したエキスを配合したサプリメントを、1日1回摂取した。その結果、杜仲茶エキス配合食品グループは、無配合食品グループと比較して、体重および内臓脂肪が減少。杜仲葉は有意に内臓脂肪を低下させることが示されました。
(出典:日本杜仲研究会 第4回定期大会  平田 哲也<小林製薬株式会社中央研究所>)


※文献・図解参考 http://www.eucommia.gr.jp/obesity/

2位 桑の葉茶

特徴:

桑は中国や日本に生育するクワ科の落葉高木です。絹を作り出す、蚕の飼料として有名ですね。最近では、栄養価の高さも注目され、お茶としての需要も伸びています。味は香ばしく、ほのかな甘みがあります。

ダイエットへの有効成分:

1-デオキシノジリマイシン(DNJ)

有効成分の作用:

桑の葉に含まれる1-デオキシノジリマイシン(DNJ)は、血糖値の急上昇を抑え、肥満の原因となるインスリンの過度な分泌を阻みます。インスリンは、食事をすると膵臓から分泌される成分で、エネルギーとして消費されなかった糖分を脂肪として体内に摂りこむ働きがあります。血糖値が急上昇すると、そのインスリンが過剰に分泌されてしまうのです。そこで食事と一緒に桑の葉のお茶を飲み続けると、血糖値がゆるやかに上昇するようになり、インスリンの分泌も抑えられ、痩せやすい体質に改善されます。

臨床試験のデータ:

桑葉は体脂肪率を低下させる。健常者50名(男性15名、女性35名、BMI21.3)を対象として、【桑の葉】および【プラセボ(治療効果のない偽薬)】を食前に1.8g、1日3回(5.4g)それぞれ4週間摂取してもらいました。
この結果、桑の葉を摂取した群とプラセボ群と比較して有意に体脂肪率が低下。実証されました。桑の葉の摂取が体脂肪率の低下に有効であることが実証されました。

3位 プーアール茶

特徴:

プーアル茶は中国茶の「黒茶」と呼ばれる、発酵茶の一種です。後発酵という、茶葉に熱を加えて酸化酵素の働きを止めたあとに発酵させる製法で作られるお茶です。ダイエットでも有名な中国茶。少し癖のある、独特の香りがします。

ダイエットへの有効成分:

リパーゼ 、重合型カテキン

有効成分の作用:

リパーゼは脂肪分解酵素であり、体内で余分な脂肪をエネルギーに変える働きをしてくれます。また重合型カテキンは、通常のカテキンよりも抗酸化作用が高く、脂肪の吸収を抑える力が強いのが特徴。この2つの相乗効果で、肥満防止に効果を発揮します。

臨床試験のデータ:

過体重または軽度肥満(5.7mmol / dL)の59名の被験者に対し、無作為にプーアル茶抽出物(3g /日)を摂取する群と、プラセボを摂取する群に分け、4週間間隔で評価しました。その結果、プーアル茶抽出物を摂取した群は、プラセボと比較して統計的に有意な体重減少が見られた他、脂質状態の指標となる、高密度リポタンパク比の軽度の低下などが見られました。プーアル茶の継続的な摂取は、体重の減少や脂質状態の改善に効果的であることが示されました。
(出典:Dove Medical Press 2016年3月24日)

ダイエットに効果のあるその他のお茶 14種

ガルシニア茶
インドや東南アジアに生育する木の果実で作るお茶で、さわやかな酸味を持ちます。含まれる成分ヒドロキシクエン酸が、余分な糖分が脂肪になるのを防ぐとともに、すでに蓄積されている脂肪を酸化・分解する働きがあるため、ダイエットに効くお茶です。

タンポポ茶
薬用にも食用にもなるタンポポ。タンポポ珈琲とも言われる、少し苦みのあるこのお茶は、根に含まれる脂肪燃焼作用のあるコリンや、糖質の吸収を遅らせるイヌリンが、新陳代謝を活性化し、ダイエットサポートに適しています。

ハスの葉茶
沼地などで美しい花を咲かせるハス。このお茶は「荷葉」と呼ばれるハスの葉を乾燥させたものを茶葉として用います。荷葉には、血液中の脂肪や老廃物を排出するヌシフェリンやロエメリンなどの成分が含まれるため、継続して飲むことでダイエットに効果的です。

マテ茶
南米の暮らしに欠かせないお茶、マテ茶。「飲むサラダ」とも呼ばれ、非常に栄養分が豊富。マテ茶特有の成分マテインには、血行を良くして新陳代謝を高める作用があり、また空腹感を緩和する作用もあるので、食事の際に習慣的に摂取することで、ダイエット効果が期待できます。

黒豆茶
大豆の一種であり、黒大豆とも呼ばれる黒豆。黒い皮に含まれるポリフェノールの一種、サポニンはコレステロールを除去したり、腸で吸収された糖分が脂肪に変わるのを防ぐなどの作用で、肥満防止効果が期待できるお茶です。

ウーロン茶
日本でもおなじみのウーロン茶は、茶葉を中程度に発酵させてから乾燥させて作るお茶。中に含まれるウーロン茶ポリフェノールは、膵臓から排出されるリパーゼの働きを阻害することで、脂肪の吸収を抑えると言われています。特に台湾の最高級烏龍茶「高山茶」はその含有量が多いためおすすめです。

雪茶
雪茶とは、ヒマラヤ地方チベットでしか生息していない、希少な天然の野草です。味に癖のあるお茶ですが、雪茶特有の成分「雪茶素vermicuarim」が、脂肪分解率70%という高い効能を持っていると言われています。また、リパーゼという酵素がアミノ酸を活性化させ、脂肪燃焼を促進してW効果です。

グアバ茶
グアバは熱帯アメリカ原産の常緑樹。グアバ茶は葉と果実を乾燥させて作ったお茶で、「蕃麗茶」と呼ばれることもあります。グアバの葉に含まれる成分グアバ葉ポリフェノールはケルセチンとも言い、糖の吸収をゆるやかにして、血糖値の急上昇を抑える作用があるため、ダイエットに効果的です。

菊芋茶
菊芋は生姜に似た根をしたキク科の植物。その根から作られるこのお茶は、イヌリンという良質な食物繊維を世界中の植物で最も多く含み、この成分が血糖値を下げる効果を持ちます。そのため、脂肪を摂りこむインシュリンの過度な分泌を防ぎ、脂肪燃焼を促進するダイエットに適しています。

ギムネマ茶
インドなどに自生するギムネマ・シルベスタの葉から取るお茶。現地で「砂糖壊し」という異名を持ち、葉に含まれるギムネマ酸は、舌の感覚を一部麻痺させることで甘みを感じなくさせるほか、ブドウ糖が腸内で吸収されるのを抑える作用を持ちます。ついお菓子など甘い物を食べ過ぎる人にぴったりのお茶です。

サラシア茶
サラシア茶は、インドに自生するサラシアオブロンガの根を使ったお茶です。サラシアの効能は、サラシノールとコタノールという成分によるもの。デンプンをブドウ糖に分解する酵素の発生を抑える作用があり、腸での糖質吸収を阻害してくれます。そのためダイエットや肥満防止に期待できます。

バナバ茶
フィリピンでは政府公認の医薬用植物として使われているバナバ。有効成分のコロソリン酸は、インスリンと同じ働きをする珍しい成分で、血中の糖分を抑制してくれます。またタンニンとともにコレステロールを低下させ、あわせてダイエット効果をもたらしてくれます。

ゴーヤ茶
ゴーヤと言えば、苦いイメージがあるかもしれませんが、ゴーヤのお茶は実を乾燥させて、丁寧に焙煎して作るので、驚くほど苦みがなくなります。ゴーヤに含まれる共役リノール酸には内臓脂肪と皮下脂肪を燃焼させる働きがあって、ダイエット効果があり、メタボ対策の強い味方です。

タラの葉茶
日本各地に自生するタラの木。その葉から作られるタラの葉のお茶は、サポニンが脂肪消化酵素(リパーゼ)に働きかけ、脂肪吸収を抑える作用があるほか、食物繊維の整腸作用で便秘を改善し、体がすっきりする作用もあり、ダイエットの助けになってくれるでしょう。