疲労回復におすすめのお茶!ベスト3&全種紹介

■お茶のパワーで疲労回復!元気になれるお茶

疲労とは、過度な肉体的・精神的な活動から生まれる、こころとからだに不快を感じて、休みたい気持ちになる状態。症状は人それぞれで、食欲がない、ぐっすり眠れない、体の調子が悪い、イライラする、意欲が湧かない、作業効率が低下するなど。これら疲労の症状が慢性化すると、胃潰瘍、高血圧、自律神経失調症、ひいては過労死などにつながります。
まずはしっかり休養を取ること、規則正しい生活と食事、適度な運動を心掛けることが大切。それにプラスの健康習慣として、お茶を取り入れることはおすすめです。健康茶に体をリラックスさせて休ませること疲労回復するものや、スタミナの出る成分で栄養剤代わりになるものなど、いろいろあります。慢性的な疲労を軽くし、元気になるための助けとしてお茶を選んでみてください。

■花粉症に効果あり!おすすめのお茶 ベスト3

1位 アキノワスレグサ茶

◎特徴:

アキノワスレグサは、九州、沖縄、台湾を原産とするユリ科の多年生葉野菜です。このお茶が琉球王朝の王族が寝付けないときに愛飲していたとされ、現在は睡眠サプリの原料として使われるほどの安眠効果を持つ成分が注目されています。

◎疲労回復への有効成分:

トリプトファン、チロシン

◎有効成分の作用:

アキノワスレグサに含まれるトリプトファンは体内で合成できない必須アミノ酸のひとつで、体内ホルモンであるメラトニンの元となる成分。メラトニンは、人の体をリラックスさせ、眠りを深くする働きがあります。また、チロシンは神経伝達物質であるドーパミンとノルエピネフリンの生成において重要な役割を果たす必須アミノ酸で、質の良い睡眠をサポートし、それが結果的に疲労を回復させることにつながります。

◎研究データ:

・アキノワスレグサの疲労回復試験において、被験者の強制水泳処置後にアキノワスレグサ濃縮液または比較用の他の薬品を摂取させたところ、アキノワスレグサは有意に疲労を回復させる効果を持つことが分かっています。

(出典:第6回アジア睡眠学会発表論文)

2位 モリンガ茶

◎特徴:

「ミラクルツリー(奇跡の木)」と呼ばれるモリンガは、インド、東南アジア、アフリカ等で伝統医学として利用されてきた生薬。その葉にはビタミン、ミネラル、タンパク質が豊富に含まれ、WHO(世界保健機関)によって、数十年前からソマリアやインドなど途上国の栄養問題改善のためにも使われています。

◎疲労回復への有効成分:

アミノ酸、ビタミンC

◎有効成分の作用:

運動や労働で、体に負荷がかかると、筋肉は破壊され、多くのアミノ酸が消費されます。また、エネルギー消費により、糖や脂肪だけでなくタンパク質も分解されます。そこで、アミノ酸を外から補うことで、疲労を最小限に抑え、からだを早く回復させることにつながります。
また、ビタミンCは抗酸化作用が強く、ストレスを受けることで生まれた体内の活性酸素を取り除いてくれます。

◎研究データ:

モリンガの栄養成分を計測した研究によると、モリンガは必須アミノ酸9種類をすべて含む。必須アミノ酸のなかでもBCAAは特に筋肉疲労、消耗を防ぐ効果があると認められています。
また、ビタミンCはレモンの5倍含まれている、という結果も出ています。

(出典:日東物産商事)

3位 桑の葉茶

◎特徴:

桑は中国や日本に生育するクワ科の落葉高木です。絹を作り出す、蚕の飼料として有名ですね。最近では、栄養価の高さも注目され、お茶としての需要も伸びています。味は香ばしく、ほのかな甘みがあります。

◎疲労回復への有効成分:

ビタミンB1、B2、ビタミンC、カルシウム など

◎有効成分の作用:
ビタミンB1は、糖質からエネルギーを作る代謝を行なうため、疲労回復に欠かせないビタミンです。ビタミンB2もまた、糖質や脂質からのエネルギー代謝をサポートするため、併せて摂るのがおすすめです。カルシウムは免疫機能を補助する働きを持ち、疲労回復に効果があります。

◎研究データ:
ある桑茶の粉末の成分調査によると、ビタミンB1はブロッコリーの2倍(100g中0.16mg)、ビタミンB2は小豆の約7倍分(100g中1.26mg)、カルシウムは脱脂粉乳の約2倍(2500㎎)あることが分かっており、一般の野菜と比較しても高い数値を出しています。

■疲労回復に効果のあるその他のお茶

ナルコユリ茶
ナルコユリ茶は日本の山林や草原に自生する多年草。その根茎を干したものをお茶のもととして利用します。ナルコユリに含まれるアスパラギン酸は、神経伝達物質に作用し、スタミナをつける働きをします。もうひとつニコチン酸は代謝活動を助け、エネルギーを産出する作用があります。

アルファルファ茶
アルファルファは、マメ科の一種で、もやしの仲間。アラビア語で「すべての植物の父」と言われるほど栄養豊富です。中でも疲労回復にいいのがビタミンE。コレステロールを減らし、血行を良くする作用があり、アルファルファに含まれる豊富な栄養素が身体のすみずみにまで運んで、体を元気にしてくれます。

クコの実茶
中国では3000千年以上前から漢方薬として親しまれてきたクコ。クコの実のお茶にはストレス改善、疲労回復、血流改善、肝機能を高める、胃腸機能改善などの作用があるので、総合的に疲労回復に貢献します。クコの実は漢方の世界では老化防止、滋養強壮に役立つ生薬として扱われています。

イカリソウ茶
イカリソウは、日本の太平洋側の山地の木陰に自生する草で、中国で古くから強壮剤として使われてきました。イカリソウのお茶に含まれるエピメジンという成分が精力を増強させるほか、寝る前に1杯飲めば不眠症の改善にも効果があるといわれています。

高麗人参茶
高麗人参は、朝鮮人参とも呼ばれ、生命力が強く、延命長寿の生薬として知られてきました。主成分である20種類以上のサポニンには、中枢神経に働きかけて体力を高め、疲労を回復させてくれます。ただし高麗人参は、お茶であっても刺激が強く、高血圧、アレルギー、妊婦の方や子供には禁忌となります

ハイビスカスティー
ハイビスカスティーは主要有効成分として、リンゴ酸、クエン酸、ハイビスカス酸、プロトカテキン酸などの酸を多く含みます。これらの酸は、疲労物質と呼ばれる乳酸の蓄積を防ぎ、溜まった乳酸の分解を促進することから、疲労回復や筋肉痛予防効果があるとされているお茶です。