冷え性改善におすすめのお茶!ベスト3&全種紹介

■冷え性を何とかしたい!お茶習慣で症状改善!

冷え性とは、手や足の先や、腕や下半身などが温まらず、冷えているような感覚が常に自覚される状態のことを指します。このように自分は冷えを自覚しており不快なものの、病気としては確率されていないため、現代医学では対応出来ないという現状があります。
しかし、冷えは不快なだけでなく、によって体温低下による免疫の低下や、精神的ストレス、全身が緊張気味になることによる血流悪化、体のこり、入眠困難、頻尿、便秘、しもやけ、関節痛など様々な悪い症状を作り出す原因になってしまいます。そのため、日頃の取り組みとして、血行を良くするための運動や職種間が望まれます。症状改善のひとつとして、健康茶を飲むこともおすすめの方法です。各種お茶には、飲むことによって、代謝を活発にして体の中から穏やかに冷えを改善するものや、体力を高めて冷え性を改善するものなどがあり、様々な冷え性体質の方の改善に役立てることができます。ぜひ、自分に合ったお茶を見つけて、からだを温める新習慣を試してみてください。

■冷え性に効果あり!おすすめのお茶 ベスト3

1位 ショウガ茶

◎特徴:

日本の薬味のひとつとして、広く愛用されているショウガ。漢方の世界でも古くからその薬効の高さに長く利用されています。そのお茶には、ショウガ独特の辛みと、風邪や冷えに効く成分が含まれています。

◎冷え性への有効成分:

ジンゲロン、ショーガオール

◎有効成分の作用:

ショウガには独特のジンゲロンやショウガオールといった辛味成分が含まれています。この辛味成分は、温かさを感じる「温覚」という神経を刺激します。するとこの刺激は温覚から瞬時に脳に伝わって、今度は脳から反対に体の温度を下げるために、体の血行を良くして、汗をかくように働きかけます。その結果、代謝がよくなり、体が温める作用があるため、冷え性改善に役立ちます。

◎研究データ:

冷え性気味で健常若年女性19名に対し、プラシーボとショウガ抽出物:ショウガ10g相当/20g相当の3パターンを試験。摂取前、1時間後、2時間後、3時間後に、呼気ガス代謝モニタを用いて、分時エネルギー消費量を算出。また,血圧および脈拍数を2回測定し,その平均値を求めた。その結果、体のエネルギー消費量と、脈拍数において、ショウガ10g20gいずれも有意な増加を示しました。
これはショウガの摂取が、血行促進、エネルギー量の増加の効果を持つことを示唆しています。

(出典:夏野豊樹、平柳要「生姜抽出物の経口摂取が冷え性の人のエネルギー消費等に及ぼす効果」2009.7.)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jje/45/4/45_4_236/_pdf/-char/ja

2位 イチョウ葉茶

◎特徴:

イチョウは、2億年前に誕生したとされる世界最古の樹木の1つ。そのため「生きた化石」と呼ばれることもあります。イチョウの葉を薬用として使うようになったのは、17世紀頃。現在、ドイツ、フランス、スイスなどヨーロッパ各国では、イチョウ葉に含まれる有効成分を薬剤原料として使っており、薬品としての認可も受けています。そうしたイチョウの葉を原料としたイチョウ葉のお茶は、多数の効能を持っており、その効能のひとつが血行促進です。

◎冷え性への有効成分:

フラボノイド、ギンコライド

◎有効成分の作用:

イチョウ葉に含まれるフラボノイドには血管拡張作用があり、イチョウ葉特有の成分、ギンコライドには、上記フラボノイドと同じく血管拡張作用や血栓溶解作用があり、これら2つの成分の相乗効果で体内の血流が良くなり、冷え性に効果的なことが確認されています。

◎研究データ:

ラットにイチョウ葉エキスを1日1回、3日間連続経口摂取させたところ、生理食塩液を経口摂取させた対照群と比較して、脈圧には増加傾向が見られました。またラットの摘出心房にイチョウ葉エキスを投与したところ、心拍数増加、心収縮力増大を示す傾向が示されました。イチョウ葉エキスはO.1mgtml以上の濃度で直接的かつ即効的な陽性変時・変力作用を示すこと変力が明らかになりました。


(出典:窪田洋子、梅垣敬三ら「ラット循環機能に及ぼすイチョウ葉エキスの影響」2000.3.)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjfcs/7/1/7_KJ00005714628/_pdf

3位 トウモロコシ茶

◎特徴:

世界三大穀物のトウモロコシ。江戸時代には薬として取り入れられたトウモロコシの実。その実を、乾燥させたものからとれるお茶は、栄養豊富で、香ばしく甘みがあるのが特徴です。

◎冷え性への有効成分:

リノール酸、カリウム

◎有効成分の作用:

トウモロコシの実の胚芽部分にはリノール酸が豊富に含まれ、血圧を下げることで、血液の巡りをよくする作用があります。また、同じく多く含有されているカリウムは、体内の余分な水分や塩分を排出することで、血の巡りが良くします。こうしたリノール酸とカリウムの相乗効果で冷え性改善に役立ちます。

◎研究データ:

・とうもろこしの栄養成分の調査では
リノール酸(多価不飽和脂肪酸)は100g中2.24g
カリウムは100g中290㎎
(文部科学省「食品成分データベース」サイトより)

■冷え性に効果のあるその他のお茶

ヨモギ茶
ヨモギ茶は日本古来より古くから親しまれていたお茶で、ノンカフェインで栄養豊富なので多くの助産院で飲用されています。よもぎ茶に含まれるシオネールには血液の流れを良くし、冷え性を改善する効果があります。冷え性・むくみを解消してくれるので女性にイチオシの健康茶です。

ソバ茶
ソバに含まれるルチンはお湯に溶け出す性質のため、お茶によくその成分が出ます。ルチンは毛細血管を強化し血行を促進する作用があるため、冷え性の改善にも効果があります。特にソバの中でも韃靼ソバは普通のソバの80倍以上のルチンを含むため、お茶も韃靼ソバ由来がおすすめです。

小豆茶

昔から健康食として知られており、薬膳にも欠かせない素材の「小豆(あずき)」。小豆にはポリフェノールが豊富に含まれていて、血行を促進する作用があります。ほんのりと甘い小豆茶は飲みやすく、冬場の冷え性改善に毎日飲むにもおすすめのお茶です。

クコ茶
クコ(枸杞)は中国や日本に自生するナス科の落葉低木です。中国では漢方として扱われ、クコのお茶は不老長寿の「延命茶」として親しまれてきました。クコ茶に含まれるルチンには、毛細血管を強化することで、冷え性の改善などに効果があります。

おから茶
おからは、豆腐を製造する過程で、大豆から豆乳を絞ったあとに残ったものです。そのおからをお茶にしたのがおから茶。おから茶に含まれる「レシチン」は、血管に付着したコレステロールを溶かし、血液の流れをよくしてくれます。これが冷え性を改善するのに役立ってくれます。

プーアル茶
プーアル茶は黒茶と呼ばれる、茶葉からできた発酵茶の一種。プーアル茶に含まれる重合型ポリフェノールには血行を促進して体を温めるという作用があります。体内の脂質の燃焼を促すという作用があるので、その燃焼により体温が上がりやすくなり、冷え性の症状改善に役立ちます。

カリン茶
柑橘系の一種であるカリンのお茶には、ビタミンCやクエン酸には、代謝や血流を改善して体を温めるという働きがあります。甘酸っぱいものを口にするとその刺激によって一時的に代謝を高める作用や、発汗作用などを得ることができます。カリン茶はその酸味による刺激によって冷え性を改善します。

シトルリンティー
シトルリンティーは、世界中で健康に良いと親しまれてきた西瓜(スイカ)を、種から皮まで丸ごと乾燥・焙煎して作ったハーブティー。このシトルリンは血管を拡張し血流を改善する作用があり、冷え性の改善に役立ちます。

シナモンティー
お菓子にも使われるシナモン。そのシナモンから作られるお茶には、毛細血管を強くし、血流を改善することで、体を温める強い作用があります。冷え性の人にはおすすめのお茶です。