高齢者でも吸収しやすくなっているサプリメントで、とくに積極的にとりたいおススメ成分、「髪・毛根を作る成分」「血管・血流を改善する成分」を、先の2ページで紹介してきました。次に、ここでは、できれば日常の食品から補足的に補給したい成分をさらに追加で紹介していきます。

【補足:日常の食品から補給したい成分】
・クエン酸や海藻類、ポリフェノールの入った食品
・体が温まるスパイス・キムチ(カプサイシン等)
・「こうじ」を使った食事
・「酢」を使った食事

●クエン酸や海藻類、ポリフェノールの入った食品

お酢や梅干し、レモンなどの柑橘類に含まれる「クエン酸」は、血液の酸化を抑制し、血行を良くする効果があります。また、サンマやイワシ、サバなどの青魚に含まれるEPAには、血液をサラサラにする作用があります。血栓や脂質異常を予防する働きも期待できるので、積極的に摂取したい食品です。

■クエン酸の効果

出所:わかさの秘密,クエン酸の効果,himitsu.wakasa.jp/contents/citric-acid/

さらに、海藻類には新陳代謝を上げて血流を促す効果があります。コレステロールの吸収を妨げ、体外へと排出させる効果があるため、健康な身体づくりに役立つでしょう。
また、血流を良くするための飲み物として、緑茶やココア、赤ワインも積極的に取り入れると薄毛や抜け毛・ハゲ対策に効果的とされています。これらに含まれるポリフェノールはコレステロールの酸化を防ぎ、血液をサラサラに保ちます。しかし、アルコールは摂り過ぎると血液をドロドロにしてしまうので、赤ワインを飲む際はグラス2杯程度にとどめておきましょう。

●スパイスで、腸から体を温めよう

血液をサラサラにする作用のある食品と併せてとりたいのが、体を温める食品。体を温めることで血管を広げ、血流改善をサポートしてくれます。代表的な食品としては、唐辛子やシナモンといったスパイス類、たんぱく質豊富な肉や魚があります。
スパイス類やキムチ等は、「カプサイシン」などの辛みの成分が入っており、食べたときに辛みを感じて体が温まったり、汗をかいたりします。これは、スパイス類には熱を発生させる褐色脂肪細胞を刺激して、体温を上げる効果があるため。私たちの体は、発生した熱を散らすために、血流を活性化させようとするのです。また、たんぱく質は同量のカロリーを摂取したときに、油やでんぷんなどの栄養素よりも大きな熱を生み出すため、体を温める効果があります。肉類は食べすぎると血液がドロドロになる原因となるため、魚がおすすめです。

そして、私たちが大好きな「お味噌汁」も効果的味噌は日本の伝統的な発酵食品であり、大豆を発酵させて作ることで大豆に含まれるアミノ酸やビタミン類が多く生成され、直接大豆を食べるより多くの栄養が摂取できることになります。具沢山スープも良いですね。自分の食べやすい食品を使って腸から体を温めていきましょう。

●薄毛・抜け毛に効果的な「こうじ健康法レシピ」

元気な皮膚を維持するために必要なのは、食事からとる栄養成分です。こうじのいいところは、腸内環境をよくする点。腸内環境がよくなると、腸内細菌によってビタミンB群やビタミンKが発生します。また、消化・吸収の能力自体も高まるので、食べ物から栄養をしっかり摂取できる体の土台作りにもこうじは役立つのです。
その為、栄養がしっかり体に入れば元気な皮膚がつくられるので、しわやシミの予防にも効果的。抜け毛が減った、髪にツヤがでたという調査結果も報告されています。

大量に作り置き出来る薄毛・抜け毛に効果的な
こうじ甘酒レシピ

材料
白米1合、乾燥米麹200g、水400ml、水(追加分)200ml

米を研とぎ、そのまま水に1時間つけてからおかゆを炊
追加分の水を入れて少し冷まし、米麹をいれて混ぜる
蓋を開けたままふきんをかけ、時々混ぜながら8時間保温して完成

酢には高い防腐・抗菌作用があり、酢漬けにすることで長期保存が可能になります。そして、酢そのものの健康機能が高いので、野菜と組み合わせることで優秀な常備菜に!
また、酢は高い抗酸化力を持っていることから、生活習慣病やアンチエイジングに役立ちます。そして人参には豊富な食物繊維が含まれていることで、少なからず、育毛・発毛効果や便秘の改善にも導きます。こういったように、酢とにんじんどちらも強力な健康作用があるのです。体の内側から健康対策をしていきましょう!

体の内側から健康対策!オススメな酢ニンジンレシピ

材料
人参1本、塩小1/2、酢大2、オリーブオイル大1、砂糖小1

人参をスライスし、千切りにします
ボールに材料を入れしんなりするまで手でよくもむ。
しんなりしたら両手でギュッとしぼって完成