●医薬品とサプリメント

医薬品は行政に医薬品として認可を得ているものですが、サプリメントはそうではなく一般的な食品と同じ扱い、つまり食品になります。通常は、健康補助食品や栄養補給食品をサプリメントと呼ぶことが多いです。発毛や育毛を促すサプリメントは、市販での販売も多数あります。「サプリメントは医薬品に劣るのか」ということについてはそうとは一概に言えません。実際、サプリメントには、第1類医薬品として医療機関で処方されるお薬と同量の成分を配合しているものもあり、手軽に手に入りやすく、患者の自己負担軽減にもつながっています。
市販薬はその人一人一人のための薬ではなく万人が問題なく使用するために作られているため、効果はひとそれぞれ。サプリメントもそれは同じ。自分の状態に合わせて、しっかりとサプリメントを選ぶことが重要なポイントです。
まずこのページでは、医薬品とくに最近増えている「ジェネリック医薬品」の概要について学んでみましょう

●ジェネリック医薬品とは

ジェネリック医薬品とは、 厚生労働省の認可を得て製造販売される、新薬と同じ有効成分を含む医薬品です。規定の試験により、厚生労働省の認可を得て、その治療効果の同等性が認められています。規格試験、安定性試験、生物学的同等性試験を実施し、厚生労働省の承認を得て製造・販売の過程に移ります。
数年から十数年経って開発されるジェネリック医薬品は、錠剤やシートの表示工夫等、新しい技術により、飲み易さや飲み間違いを防ぐ工夫が行われているものも多くなっています。
ジェネリック医薬品は、患者の自己負担軽減とわが国の医療費の効率化にも繋がり、社会的にも期待されています。また、低価格で患者さんの自己負担を軽減します。

●「効果的なジェネリック医薬品」ページ▶▶【3章-2】

「医薬品の副作用について」ページ▶▶【3章-3】

●日本の医療費制度

日本の医療制度は国民皆保険であり、全国民が何らかの保険に加入している制度です。患者が医療機関で診療した場合、医療費の全額ではなく、一部を負担します。これらの財源は国民がそれぞれ加入している保険組合へ支払っている保険料と公費です。

■年齢による窓口負担額の違い

出所:厚生労働省,平成18年度医療制度改革関連資料 医療費の自己負担,年齢による窓口負担額の違い(www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12400000-Hokenkyoku/0000209890.pdf)

■国民医療費の推移

出所:平成29年度 国民医療費の概況,国民医療費の推移(www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-iryohi/17/dl/kekka.pdf)

現在のわが国の医療費は年間で約40兆円。10年前と比較してもおよそ20%増加しています。医療費の中でも薬剤費はおよそ8兆円といわれており、ジェネリック医薬品はその医療費の削減に寄与すると言われています。

●ジェネリックがもたらす薄毛対策効果

ジェネリック医薬品は、新薬と同じ有効成分を同じ量含有し、効き目も安全性も同等です。また飲みやすくなるよう工夫したおくすりを開発することもあり、添加剤の違いや、形や大きさが違うものがありますが、効き目や安全性に違いはありません。新薬は特許期間中に多くの患者さんに使用され、その効き目と安全性が十分に確認されています。ジェネリック医薬品は新薬と有効性・安全性が同等であることを生物学的同等性試験により確認しています。
ジェネリック医薬品の使用方法が分からなかったり、どれを飲んだらいいのか悩む場合は医師や薬剤師にご相談の上服用してください。