サプリメントの安全、本当に大丈夫?【4章-6】

安全なコラーゲン製造工場アイキャッチ406 Chapter 4 コラーゲンサプリの選び方

コラーゲンサプリを選ぶ際に、意外と見落としてしまいがちなポイントが「サプリメントの安全性」の確認です。健康や美容のためにサプリメントを活用するわけですから、安全でリスクをもたらすような製品は問題外です。当たり前のことのように思えるかもしれませんが、実はコラーゲンもサプリメント商品によっては、安全面でのリスクをはらんでいます。
ここでは主に、原料と化学薬品におけるリスクと、安全なコラーゲンのサプリメントの選び方を見ていきます。

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安全なサプリメント原料か?~病気や化学薬品のリスク

コラーゲンサプリメントの原料には、豚、牛など動物由来のものと、魚のウロコ、皮などの魚由来のものがあります。かつて、コラーゲンは牛を原料とするものが主流で、流通の大部分を占めていましたが、BSE、いわゆる狂牛病の発生を機に、安全性の問題からほとんど使われなくなってしまいました。
今、動物性のコラーゲンは主に豚由来ですが、豚もまた豚インフルエンザ、口蹄疫などの特有の感染症のリスクを持っています。陸上の動物は、特にそうした病気のリスクをはらんでいるため、コラーゲンのサプリメント商品開発も、動物由来から魚由来のコラーゲンに移行しています。

一方、魚由来でも、魚のウロコを原料とするものは、主にティラピアという淡水魚を中国で養殖したものが使われています。養殖の魚は病気を防ぐため、えさに抗生物質を混ぜることがあり、その抗生物質がウロコに移行している可能性があります。実際、近年に中国の養殖魚から発がん性物質である「マラカイトグリーン」が検出され、問題になったことがあります。
その点で、海で育った天然の魚を原料とするコラーゲンはもっとも安全性が高いサプリメント原料と言えそうです。

安全な製法のサプリメントか?~製造工程のリスク

原料からコラーゲンを抽出する過程では、サプリメント原料のメーカーによっていくつかの工程があります。その工程では化学薬品を使う場合もあり、安全面から要チェックのポイントです。
コラーゲンの代表的な製造方法としては大きく分けて、

1. アルカリ法  2. 塩酸法  3.酵素法  4. 加水分解法

があり、だいたい前処理や抽出・濾過の過程で、これらの方法を用います。例えば、豚皮の場合は、前処理の段階で酸またはアルカリに一定期間浸けておく、などの工程を経ています。
このとき、アルカリ法ではナトリウム、塩酸法では酸、それぞれコラーゲン商品に残存している可能性があり、安全なコラーゲンとは言い切れません。また、酸やナトリウム程、問題があるわけではありませんが、酵素法では添加酵素が残っている場合もあります。この中で、不純物の混ざらない、純粋で安全なコラーゲンを抽出してサプリメント原料とするには、化学薬品を一切使わない加水分解法が優れています。

実際、市場に出回っているコラーゲンは、ごく一部を除いて、ほとんどの場合、酸やアルカリ処理をしています。それもあって製造法の情報を消費者に伝えようとするところは少ないのが現実ですが、なかには安全へのこだわりを持ってコラーゲンを製造している会社などは、それを表記している場合もあります。
さらに、工場の製造環境なども考慮して、感染症などの病気のもととなる菌、残留している化学薬品、金属などの面から、第三者が安全性を検査し、人が食べるサプリメントとしてより高い安全基準をクリアしている保証がついていると、なお良いですね。
あなたの安全と健康のため、ぜひサプリメントの製造工程にも関心を向けて、確認してみてくださいね。

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