コラーゲンの吸収率は良いか?【4章-4】

コラーゲンの吸収率アイキャッチ404 Chapter 4 コラーゲンサプリの選び方

吸収率のいいコラーゲンとは?~低分子と高分子~

もともとコラーゲンは、たくさんのアミノ酸やペプチドからなる「高分子」のもの。そのため、そのままではスムーズに体に吸収されにくい状態になっています。コラーゲンの効果を高めるためには、まずからだに吸収されなければ意味がありません。
そこで、この高分子のコラーゲンを、分解し、低分子化して小さくしたものが「低分子コラーゲン」または「コラーゲンペプチド」と呼ばれるものです。低分子コラーゲンは粒子がとても細かく、通常の高分子コラーゲンよりも体内吸収が早く、吸収率も高まるといわれています。実際、ある会社の「低分子コラーゲン」と「高分子コラーゲン」を比較した研究では、低分子コラーゲンの方が、吸収が速く、より体のすみずみまで行き渡るということが分かっています。

コラーゲンの吸収率

※出所:ビーエイチエヌ株式会社の自社商品比較より

また、同じ「低分子コラーゲン」という名前でも、商品によって、実際の分子量は変わります。一般的なものは「分子量3000~10000」が多いですが、なかには「分子量2000~3000」などの非常に小さく、吸収されやすく加工されたものもあります。
分子量が小さいほど、吸収率は高まりますので、ぜひそこに注目して選んでみてください。

吸収率はコラーゲンの原料でも変わる

コラーゲンの原料には、豚などの動物由来のものと、魚の皮やウロコなどの魚由来のものがあります。動物由来のコラーゲンと魚由来のコラーゲンでは、同じ分子量で比較したときに、魚由来のコラーゲンの方が7倍分解されやすいという結果が出ています(下図)。分解性が高いということはつまり、そのまま腸での吸収性が高いということにつながります。
なぜ動物性のコラーゲンは魚のものと比べて、吸収性が良くないのか。その理由のひとつは動物性コラーゲンには、コラーゲン特有のアミノ酸であるプロリンが多く含まれているからです。プロリンは、他のアミノ酸との結合力が強いため頑丈になりますが、逆に分解しにくいのです。また、豚は体温が39度と高いことから、コラーゲンが体内で溶解する温度が魚よりも高く、それがもうひとつ分解しにくい原因になっています。

体内の消化液によるコラーゲンの分解量の違い

同じ量を摂取するなら、魚を原料としたコラーゲンの方が吸収性が良いということです。ですから、コラーゲンサプリを選ぶなら、豚由来ではなく、吸収性が高い魚が原料のコラーゲン商品を選ぶようにしましょう。

また、吸収性とは別に、同じ魚由来であっても、原料が魚の皮なのかウロコでも異なります。効果の高さや安全性を見るなら、魚由来でも「魚の皮」から作られたコラーゲンがいちばんおすすめです。

⇒原料は「魚の皮」がおすすめの理由

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