アトピー性皮膚炎とは?【1章-1】

アトピー性皮膚炎とは? 【第1章】アトピーの症状・種類とセルフチェック

アトピーとは何なのか?

みなさんは「アトピー」になったことはありますか?子供の頃にかゆみを伴う湿疹が体中にできた経験などはありませんか?経験がない方はアトピーについて詳しくご存じでないかもしれません。ここではアトピーがどんな病気なのかをご説明します。

アトピーとは、一般的に「アトピー性皮膚炎」のことを指し、かゆみを伴う湿疹が繰り返し症状として現れる病気です。アトピー性皮膚炎以外にも、花粉症やアレルギー性鼻炎などもアトピーに含まれています。

アトピー性皮膚炎は、アレルギーを起こしやすい方や、免疫が低下した方、肌が弱い方などに症状が見られることが多い病気です。人間の肌には、細菌や外部の刺激から肌を守る機能があります。しかしアトピー性皮膚炎の場合は、肌が乾燥して、肌を守る機能が低下した状態が続き、細菌などに感染しやすい状態になっています。肌を守る機能が低下している状態が続いているため、一度症状が良くなっても、また症状が悪くなることがあります。

アトピーの患者数

アトピー性皮膚炎の患者数の割合(平成26年度)

アトピーは小さい子供などによくみられることもあり、アトピー性皮膚炎は子供(20歳未満)に多い病気だと思われている方がいるかもしれません。しかしこれは大きな間違いです。実際は、患者の半数以上は大人(20歳以上)です。アトピー性皮膚炎は比較的若い世代の人に多く見られる病気で、半数以上の患者が50歳未満です。
子供の頃にアトピー性皮膚炎でも、大人になったら治ることもあるため、若い世代の患者が多いのかもしれません。しかし、なぜアトピー性皮膚炎になるのかという明確な理由は、現在でも解明されていないようです。そのため、アトピーを完全に治す薬は存在していません。しかし、アトピーの症状を抑制したり予防するなどの方法は存在するため、これらを行うことでアトピーの症状を抑えたりすることは可能です。

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