アトピーはストレスに注意!【5章-1】

アトピーのストレスを感じる女性 【第5章】アトピーを薬・生活習慣から改善

ストレスってなに?

私たち人間は、緊張したり体調が悪い時などに「ストレスを感じる」と言われることがあります。よく使われる「ストレス」という言葉ですが、いったい「ストレス」とは何なのでしょうか?私たちの体がどのような状態の場合のことを示すのでしょうか?

アトピーにも関係する「ストレス」とは、日常生活で起こる様々な変化を受けた時に生じる緊張状態のことを示します。様々な変化を具体的にいうと、子供の場合は勉強、進学、親に怒られる、兄弟喧嘩など、大人の場合は仕事、人間関係、睡眠不足、結婚、出産などのことです。嫌なことがあるとストレスを感じているのが実感できますが、実は進学や結婚など、嬉しい出来事があった時もストレスを感じていることがあるのです。このように、日常生活をしていく中で起こる様々な嬉しい出来事や、嫌な出来事がストレスの原因になるのです。

大人の方がストレスを感じアトピーになりやすい

子供も大人も、ストレスがアトピーの原因の1つになっていることがあります。ストレスがアトピーの原因になっていることが多いのは「大人」です。(子供と大人のアトピーの原因はこちら)

大人が子供よりもストレスが原因でアトピーになりやすいのは、大人の方が子供よりもストレスを感じる機会が多くなるからです。大人になると、通勤、仕事、育児、睡眠不足、人間関係などが原因でストレスを感じることがあります。通勤で長時間満員電車に乗ったり、仕事や育児で疲れたり、夜勤が続いて睡眠不足になるなど、大人には子供よりもストレスを感じる場面が多くあります。

また、子供の頃アトピーだったが、気が付いたらかゆみも湿疹もなく、アトピーが治ったと思っていた人が、成長して大人になってからストレスを感じたことがきっかけで、再びアトピーの症状が現れること、つまり「ストレスによる小児時代アトピーの再発」があります。だから大人の方が、子供よりもストレスを感じアトピーになりやすいのです。

なぜストレスがアトピーの原因になるの?

ストレスを感じる女性

人間はストレスを感じると、副腎皮質や表皮細胞などで「コルチゾール」と呼ばれる代謝活動や免疫を活性化させるホルモンを分泌します。大きなストレスを感じたり、ストレスを感じ続けると、コルチゾールが過剰に分泌されます。このコルチゾールには、過剰に分泌され続けると免疫の働きを抑制する働きがあります。つまり、ストレスを感じ続けると、免疫の働きが抑制され、低下した状態になるのです。この免疫の低下によって、アトピー症状が起こりやすくなります。

免疫が低下すると、様々な病気にかかりやすくなります。アトピーはアレルギーを起こしやすい方や、免疫が低下している方などに症状が見られる病気です。ストレスを感じている方は免疫が低下しているため、アトピーになる可能性があります。このようにストレスがアトピーの原因になることがあるのです。

ストレスで湿疹が現れるのはなぜ?

大きなストレスを感じたり、長期間ストレスを感じることが続くと、湿疹が現れることがあります。

アトピーはアレルギーを起こしやすい方や、免疫が低下した方などにみられます。ストレスを感じると免疫が低下し、アトピーになることがあります。大きなストレスを感じたり、長期間ストレスを感じることが続き湿疹が現れた場合、アトピーの可能性があります。これはストレスを感じることでアトピーになり、肌が乾燥し、細菌や外部の刺激から肌を守る機能が低下し、細菌などが肌の中に入り込むことで湿疹が現れるようになるからです。

また、気が付いたら肌に湿疹ができていた場合は、自分が知らぬ間にストレスを感じていた可能性があります。その時は一度自分の生活を見直して、ストレスの原因を考えてみましょう。原因が見つかったら、自分に合った「ストレス発散」の方法で、ストレスを減らしましょう。もし、アトピー(湿疹)の原因がストレスだけであれば、ストレスを減らすことだけでも、「湿疹の対策」になるということです。

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