がん幹細胞の抑制物質を発見!杜仲から発見された新しい化合物「ユーコミシンA」!

杜仲茶にはトチュウ科の落葉樹である杜仲が使用されています。
2015年、茨城大学農学部と横浜市立大学大学院医学研究科の教授らの研究グループによって、異常細胞の抑制、つまりがん幹細胞の増殖を抑制することができる新規化合物を、杜仲から発見したと発表がありました。これは翌年の学術誌にも掲載されています。

使用したのは、iPS細胞技術を使って作製した、がん幹細胞の特徴を兼ね備えた人口がん幹細胞。これの増殖を抑制する新しい天然化合物が杜仲茶の原料でもある「杜仲の緑葉」から発見されたのです!
またこちらの研究では、更に杜仲の緑葉成分から抗がん幹細胞増殖抑制因子が何かを特定して、ユーコミシンA(Eucommicin A)と名付けられました。

そして、実際に研究に使用されたのが市販されている特定の品種の杜仲茶(杜仲葉の乾燥粉末商品)ということ!その後、杜仲の生葉からもユーコミシンAの存在が確認され、ユーコミシンAが新規天然化合物であることが証明されました。
ユーコミシンAの発見は、がん治療の分野において、今後の新しい薬の開発につながることが期待されています。

「がん幹細胞」ってなに?「がん細胞」とは違うの?

「がん幹細胞」と「がん細胞」。字は似ているけれど、お互いにどう違うの?その説明をこれからしていきます。
「がん幹細胞」とは、がん細胞のうち「幹細胞」の性質をもつ細胞のことです。
私たちの身体はおよそ37兆2000億個の細胞でできています。細胞は古くなると私たちの身体から離れ、そこに新しい細胞が置き換わります。これがいわゆる新陳代謝ですね。この働きには新しい細胞が必要不可欠なのですが、では新しい細胞はどこから来るのか。
それがこの「幹細胞」からなんです。幹細胞が分裂して新しい細胞をつくり、その細胞がさらに分裂していく、というのを繰り返して私たちの身体がつくられていきます。怪我をしても数日経つと治っていますが、それは幹細胞による働きによって治癒されているからです。
医療では、この幹細胞の性質を利用して「再生医療」という、細胞そのものの働きを利用した新しい病気の治療や研究が行われています。
少し前にテレビやニュースでよく話題に上がっていたES細胞(胚性幹細胞:はいせいかんさいぼう)やiPS細胞(人工多能性幹細胞:じんこうたのうせいかんさいぼう)も、幹細胞の一種なんですよ。
こうしてみると、幹細胞自体は悪くなく、むしろ健康で若々しい体を維持するために、必要不可欠な要素になります。

しかし、これが「がん幹細胞」だと、私たちの体にとってどう影響するのか。

幹細胞はがん細胞にも存在していて、がん幹細胞も通常の幹細胞と同じような性質をもっているため、これががんの増大に関係していることが最近の研究で分かってきました。
がん幹細胞の恐ろしいところは、抗がん剤や放射線治療が効かないこと!なので、抗がん剤などの治療によってがん細胞が退縮したと安心していたら、実はがん幹細胞は残存していて、しばらく「冬眠」したのち、なにかのきっかけで再び増殖を繰り返して再発、そして転移を起こすのです。

今回発見されたユーコミシンAは、がん幹細胞に対して増殖を抑制する働きがある成分ということで、これからの発展が注目されています!
このユーコミシンAは杜仲の葉の部分から検出されました。また、杜仲に含まれる別の成分「ゲニポシド酸」にも抗腫瘍作用があると報告されています。

毎日杜仲茶を飲んだら100歳まで長生きできるかも!?
杜仲茶でユーコミシンAを摂取して、がん幹細胞対策を行ないましょう。
このような観点も含めて、いろいろな杜仲茶の商品から選びましょう。

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関東産粉末の杜仲茶