<第2章の各ページ・テーマ>

◎生活習慣での対策と効果について
◎運動・睡眠・ストレス対策
◎頻尿・夜間頻尿・尿漏れ対策運動
◎弾性ストッキングの効果
◎頻尿の原因をしって正しい治療を!排尿日誌

ストレスフリーな体を目指す

頻尿で悩んでいる方は、心理的なストレスを取り除くことが大切です。現代はストレス社会で、仕事上の問題、友人間の問題、家庭内の問題などさまざまなことが誘因として考えられます時として、症状を経験しているご本人も何が主な誘因となっているか、わからないこともあります。そのような場合は、思い当たることから順に少しずつ負荷を軽くしていきましょう。
例えば、完全にオフの週末を作る、信頼できる相談相手に悩みを打ち明ける、とことん趣味に没頭する日を作るなどで症状が軽くなる場合があります
また、頻尿・夜間頻尿・尿漏れに対して原因を考えすぎてしまい、なかなか自分ではうまく力が抜けない場合には、改善の助けになる薬を泌尿器科で処方してもらうことや、気分を落ち着かせる薬を精神科で処方してもらったりするのも1つの方法です。

生活習慣での改善と対策

尿トラブルの治療は、まず水分の摂り方と生活習慣の見直しから始めます。規則正しい生活を心がけ、夕方に軽い運動を行い、水分を摂り過ぎないように注意するだけで、夜間頻尿や尿漏れが改善することも多いといわれています。
水分摂取の制限をすることや、就寝前のカフェインやアルコールを控えると良いでしょう。また、規則正しい就寝が大事になってきます。小さな事からでも大丈夫です、自分が出来る事からコツコツと生活習慣の改善を行っていきましょう。

頻尿と死亡率に関する研究結果

出所:介護政策リンク集,夜間の頻尿の高齢者の死亡率は高い,https://jpflege.exblog.jp/13261313/

東北大学の研究チームが70歳以上の高齢者を対象に追跡調査をしたところ、夜中のトイレの回数が2回以上の人の死亡率は、1回以下の人の1.98倍で、回数が増えるにつれて死亡率も高まる事が分かったのです
夜間頻尿は睡眠時無呼吸症候群によっておこることもありますが、睡眠時無呼吸症候群は、脳卒中や心筋梗塞のリスクを高めるともいわれています。頻尿トラブルの影に、このような死亡率を高める病気が隠れているかもしれません。
さらに、転倒して骨折をし、入院するリスクも通常より2倍近く高い結果が出ています。高齢者にとっては、その後の生活に大きな影響を及ぼす事になるので、早期の検査やセルフチェックをしっかりと行い、頻尿・夜間頻尿・尿トラブルの対策を行いましょう。