虫歯の危険度セルフチェック【1章-3】

虫歯のセルフチェック

「虫歯ができたら痛む」というのは事実ですが、初期の虫歯や大人の虫歯の場合は痛みが出にくいため、見つけるのが遅れてしまうことがあります。

<虫歯のサイン>
□歯の色が変わっている
□穴が空いている
□歯と歯の間に食べ物が狭まる
□同じところでフロス(糸ようじ)が引っかかる
□(甘いものや冷たいものが)しみる・痛い
□詰め物、被せ物に段差がある

上記の虫歯のサインに当てはまる項目がある方は、早めに歯科クリニックで検査、治療を受けるようにしましょう。

虫歯になりやすさのセルフチェック

口腔内環境から虫歯のなりやすさをチェックしてみてください。

チェック数が多いほどむし歯になりやすい傾向があるので、歯科クリニックでの定期検診や歯磨きの強化、虫歯対策をしっかり行いましょう。

【表:虫歯の危険度(なりやすさ)セルフチェック】

Q1 歯磨きは1日1回以下 ⭕    or    ✖︎  
Q2 間食やだらだら食べることが多い ⭕    or    ✖︎  
Q3 甘いものをよく食べる ⭕    or    ✖︎  
Q4 しばらく歯科に行っていない ⭕    or    ✖︎  
Q5 口の中がよく乾く ⭕    or    ✖︎  
Q6 歯並びが悪い ⭕    or    ✖︎  
Q7 歯周病がある ⭕    or    ✖︎  
Q8 被せ物や詰め物が多い ⭕    or    ✖︎  

出典:NHK「むし歯になりやすい習慣・環境とは?原因や検査、セルフチェックの方法」
https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_229.html#theme3

上記の虫歯の危険度(なりやすさ)セルフチェックの項目で一つでも症状が当てはまる場合は、虫歯ができやすい環境にあるので、定期的に歯科やクリニックで検査をするようにしましょう。

歯の構造と虫歯になりやすい場所

一本の歯は、外からエナメル質・象牙質・歯髄(神経)という順番でつくられています。

エナメル質は人体で最も硬いといわれている組織ですが、虫歯菌が出す酸によって溶かされて虫歯が進行していきます。

エナメル質の下にある象牙質は、柔らかく虫歯が進行しやすい部分です。そのため、象牙質まで達した虫歯は歯髄(神経)まで進行しやすく、歯髄に達することでしみる・痛むなどの虫歯の症状が出てきます。

画像出典:倉治ななえ「図解むし歯 歯周病の最新知識と予防法」電子書籍ページNo.207,日東書院,2015年発行

虫歯になりやすい場所は、
・歯と歯の間
・歯の根元
・詰め物と歯の隙間

などが挙げられます。
特に、歯と歯の間や歯の根元は、歯磨きで磨き残ししやすく、プラークがつきやすい場所です。

また、過去に詰め物をした場所は、詰め物が欠けたり剥がれたりすることがあり、歯と詰め物の間に隙間ができることがあります。このような場所にもプラークは溜まりやすいので注意しておきましょう。

【参考文献】
・電車通り歯科医院「むし歯のセルフチェックをしてみよう」
http://densha-dc.com/sp/knowledge/c09.php
・NHK「むし歯になりやすい習慣・環境とは?原因や検査、セルフチェックの方法」
https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_229.html#theme3
・倉治ななえ「図解むし歯 歯周病の最新知識と予防法」日東書院,2015年発行