【2章-2】薄毛の場合シャンプーはどうすればいいのか?

薄毛にシャンプーは行うべきか?

薄毛にシャンプーは行うべきか?

人間の髪の毛は、1日に約50~100本程度が抜けます。100本といわれるとものすごく多く不安になるかもしれません。ですが人間の髪の毛は約10万本あり、100本というのは髪の毛全体のわずか0.1%でしかありません。しかも、毎日新しい髪の毛も生えてきているため、髪の毛の量は保たれます。

通常髪の毛はシャンプーやブラッシングをした時に抜けることが多いです。もちろん全ての抜け毛がシャンプーやブラッシングが原因で抜けるのではなく、すでに抜けていた髪の毛が、シャンプーやブラシによって髪から落とされています。髪の毛は1日に約100程度抜けるため、シャンプーやブラッシング時にある程度抜けても気にする必要はありません。

しかし薄毛に悩んでいる方の中には、抜け毛をとても気にする方がいます。抜け毛が気になってしまうと、髪の毛を洗うのをためらってしまい、シャンプーを使わずに流すだけや、頭を洗わないという方もいるかもしれません。

では薄毛の場合、頭は洗った方がいいのでしょうか?また、洗う場合はシャンプーを使用しない方がいいのでしょうか?

実は、薄毛の場合もシャンプーを使用して洗うべきなのです。

しかもシャンプーを使用しないと、薄毛や抜け毛になりやすいのです。

このように薄毛の場合でも、シャンプーを使用して髪を洗うようにしましょう。(ただしどのシャンプーでもいいわけではない。)

頭皮はシャンプーを使用して洗うことで、適度な環境を保っています。しかしシャンプーをしないと、頭皮から皮脂が分泌され続けます。皮脂が適量を超えてしまうと、頭皮の炎症の原因になることがあります。この炎症が髪の毛や毛球にダメージを与え、薄毛につながります。

若い頃からシャンプーを使用しないでシャワーのみで頭を洗っていると将来薄毛になる可能性があります。そのためシャンプーは使用して、頭を洗いましょう。

薄毛の場合は育毛シャンプーなのか?

薄毛の場合は育毛シャンプーなのか?

薄毛の場合でも、適度な頭皮環境を維持するためにシャンプーを使用して髪の毛を洗いましょう。

ではどのようなシャンプーを使用すればいいのでしょうか?

オーガニックシャンプー、育毛シャンプー、スカルプシャンプー、カラーケアシャンプーなど、様々な種類がありますがどれがいいのでしょうか?なかでも育毛シャンプーは、薄毛の改善が期待できそうですが、実際はどうなのでしょうか?

結論を言ってしまうと、育毛シャンプーでは育毛サポート・薄毛の対策は期待できません。

育毛と聞くと、シャンプーを使用しただけで髪の毛が生えてくると思われがちですが、これは間違いです。育毛シャンプーも通常のシャンプーと同じで、頭皮や髪の毛を洗浄して、これらをすこやかに保つために作られています。そのため、育毛をするシャンプーではありません。

育毛シャンプーを使用した感想などで、「髪の毛が生えてきた。」というような内容の感想がありますが、実際に髪の毛が生えてきたわけではありません。実際は既に生えている髪の毛が、育毛シャンプーによってコーティングされたことで、髪の毛がしっかりしているように錯覚しているだけです。このように育毛シャンプーでは、薄毛を改善することは期待できません。では、普通のシャンプーと育毛シャンプーの違いとは何なのでしょうか?

通常のシャンプーも育毛シャンプーも、どちらも頭皮と髪の毛を洗浄し、すこやかに保つのは同じですが大きく違うところが1つあります。それは使用されている界面活性剤です。

シャンプーには「界面活性剤」という、頭皮や髪を洗浄するための成分が使用されています。

通常のシャンプーにはアルコール系の界面活性剤が使用されています。低コストで泡立ちやすいですが、洗浄力が強力すぎるという特徴があります。この強力な洗浄力は頭皮や髪の毛の汚れ以外にも、多くの皮脂を取ってしまいます。皮脂が取られ過ぎると、皮脂を生成するために髪の毛に必要な成分が使用されてしまい、髪の毛の栄養が不足してしまいます。

しかし、育毛シャンプーにはアミノ酸系の界面活性剤が使用されています。こちらは高価で泡立ちにくいですが、適度な洗浄力で髪や頭皮に優しいのが特徴です。そのため頭皮と髪の毛の汚れや、不要な皮脂のみを洗浄します。つまり育毛シャンプーとは、薄毛の改善は期待できませんが、頭皮にはやさしいシャンプーなのです。

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